ありえないレベルで人を大切にしたら23年連続黒字になった仕組み
35点
題名に引きつけられたが、内容はそれほどとは思えなかった。
確かに、社員を大事にしているし、離職率も低いのだろう。しかし、そういう仕組みを作るための方法として書かれていることは、あまり特別なことではない。
部下からの報告をきちんと聞いて怒らないとか、コミュニケーションをとるとか・・・
そういう、当たり前だけど実際にするのが難しいことをやって、黒字会社になったという実例を示した点では、意味があるのかもしれないが・・・
この本からは少し離れてしまうが、ときどき、
「社員を大事にすることが一番会社にとって大切」
という言葉を聞く。
(そういわれるときは、
①それが、会社にとってあるべき姿だから
という意味で述べられることと
②それが、顧客にとって最大の利益につながるから
という意味で述べられることがある。いずれの意味にしても)
それが本当であるとするなら、なぜ多くの会社でそれが実現しないのだろうと思う。
それは、この考え方に無理があるからなのか、それとも、こういう考え方をそもそも受け入れられない会社が多いからなのか。
かくいう私も以前は、
「社員は仕事をすればよく、飲み会等は会社内外を問わずほとんど不要」
と考える上司の下でいた。彼女は、社員を大事にするなどとは全く考えていなかったと思う・・・
つまらない思い出話だが・・・