本の感想の感想

読書の後の備忘録

ビジネス本・啓発本、おすすめ10選!

仕事をするようになって、ビジネス本を読むことが増えた。 仕事術の本、やる気になる本、勉強法の本、キャリアプランの本、いろいろある。 それらの中で、おすすめを10冊選んでみた。 ① ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か まず挙げたいのがこれ。 と…

「クローザー マリアノ・リベラ自伝 」の感想・書評

65点 リベラ、言わずと知れたヤンキースのおさえである。 しかし、その性格、生い立ちは全く知らなかった。無口で、無愛想で、しかし速い球を投げ、カットボールが得意の、鉄人のようなおさえ・・・そんなイメージだ。 この本では、そんなリベラが決してそ…

「ファシスタたらんとした者」(西部 邁)の感想・書評

61点 本当に残念なことに自殺されてしまった西部邁氏の著作。 最後の作品なのかもしれない。 内容は、西部氏のこれまでの人生を振り返りつつ、生き方を中心に、様々な思考を述べた本。 まず印象に残ったのは、西部氏は小さいころから、自分の価値観、美学…

「この嘘がばれないうちに」の感想・書評

47点 コーヒーが覚めるまでの間だけ、カフェの中で過去に戻ることができるお店の物語。 「コーヒー」「過去」「思い出」「涙」などから、いい物語が紡ぎだされる雰囲気がある。 そして、確かにいい物語が多かった。 ただ、物足りない、という感想である。 …

「皇帝と拳銃と」の感想・書評

68点 刑事コロンボ・古畑任三郎と同様、犯人と刑事のやり取りを楽しむ刑事もの。 おもしろい。 やっぱり、まずはこの設定がいい。犯人が分からない普通の推理物だと、事実関係や設定を頭に入れるのがそれなりに大変。その点、この設定だと、最初から、スリ…

「ノーマンズランド 警部補 姫川玲子」の感想・書評

35点 「ストロベリーナイト」で有名な姫川玲子のシリーズである。 本を読むのは初めてで、もっぱらドラマばかり見ていた。 本で読むと、はっきり言って何が何だかわからない。 警察組織の中、外、職場の人間関係、事件関係者、国家、等々、人物が多彩で、…

(屍人荘の殺人)の感想・書評

58点 3冠達成という宣伝を見て読んでみたが、まあまあである。 いいところは本格ミステリーの雰囲気があるところだ。 枠組みを構築して、その枠組みの中で、いろいろな仮説を立てる。 そして、その仮説を一つ一つ検証して、最終的に意外性もある結論を導…

「望郷」の感想・書評

51点 故郷に縛られた人々の物語。 犯罪がらみの話もあれば、そうでない話も。 小さな作品が複数載っている。 暗い人々、暗い島、暗い内容、そういう中にあって、希望や、幸せのようなものも含まれている。 この作家は、本当に暗い醜い部分を描き出すのがう…

「リバース」の感想・書評

65点 湊かなえを最初に読んだのは、「告白」だったと思う。爆弾がらみの、暗い暗い小説だった。 思わず引き込まれるような気もして、しかし、それほどでもないような気もして・・・何とも言えなかった。 ただ 「グロテスク」 という印象も強かった。 こん…

「ロジャー・フェデラー伝」の感想・書評

24点 フェデラーといえば、歴代最高の呼び声高いテニスプレーヤー。 知らない人はいないといっていいだろう。 そのフェデラーが果たしてどんな人物なのか、それを知りたいと思って読んだ。 しかし、それはわからなかった。 いくらテニスの試合を文字で書い…

「勝手にふるえてろ」の感想・書評

23点 綿矢りさの小説で覚えているのは「蹴りたい背中」。 「蹴りたい背中」は学生の頃、先生が感想で 「私はどうしても蹴りたいと思えなかったのよ」 と言っていたので、読んでみた。 私は蹴りたいという気持ちがわかる気がした。 そのときにこの綿矢りさ…

「久米宏です。 ニュースステーションはザ・ベストテンだった」の感想・書評

82点 ニュースステーション、それは私が小さいころ、必ず見ていたニュース番組だった。 そこには常に、久米宏がいた。 ダンディな雰囲気で、楽しそうで、ちょっとおちゃらけた感じもあって、魅力的だった。 ニュースステーションが終わると知った日、私は…

アガサ・クリスティの作品の感想・書評(徐々に更新予定)

90点 私は、この作品をエルキュール・ポアロシリーズの最高傑作と信じている。 この本を読んで、悲しくて悲しくて、そして美しくて暖かくて、泣いた。 まずは悲しい。その悲しさは読めばわかる。 次に美しい。ポアロのヘイティングズへの友情が、である。 …

テニス上達本(おすすめ)の感想・書評

これが、今のところ一番のおすすめ。 ナショナルチームの監督も務めた著者が、ストローク、サーブ、ボレーの打ち方を説明しています。 その説明は、大事なポイントをいくつか示し、一つずつそのポイントを理解して習得できるように配慮されています。 私は初…

「勝てる脳、負ける脳 一流アスリートの脳内で起きていること」の感想・書評

勝てる脳、負ける脳 一流アスリートの脳内で起きていること (集英社新書) 38点 錦織圭、ナダル、フェデラーら超一流テニス選手を中心にして、肉体と脳がどのように連動しているのかを調べた本。 それほど強い印象はなかった。そうだったのか、と思うところ…

「白夜行」の感想・書評

白夜行 (集英社文庫) 33点 子供のころの二人が、重い過去を共有して、犯罪とともに生きていく、そんな話。 いいところは、なんとか最後まで飽きさせないこと。また、美人も出てくるし、徐々に犯人を追い詰めていくところなど、まさに映像化しやすい内容に…

「遠い山なみの光」の感想・書評

遠い山なみの光 (ハヤカワepi文庫) 45点 ノーベル賞作家であるカズオ・イシグロがベッカー賞を受賞した作品ということで読んでみた。 どうもよくわからない、何とも言えないような小説であった。 味があるようにも思えるのだが、感銘を受けたというわけで…

「蜜蜂と遠雷」の感想・書評

蜜蜂と遠雷 85点 文句なしの傑作。 つい最近読んだ恩田氏の作品がつまらなかったので、期待していなかったのだが、とんでもない。 一生に一度こういう作品を世に出せれば、もういいんじゃないかと思うほど。 「文章で音楽を奏でる」 こんなこと、並大抵で…

「殺し屋のマーケティング」の感想・書評

殺し屋のマーケティング 58点 当然のようにタイトルに引かれた。それに「マーケティング」にも。 前半あたりは本当に引き込まれた。 「これはすごい、ヒットかもしれん!」 そう思って読み進めた。 ところが、マーケティングの話が出てこない・・・小説と…

「頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法」の感想・書評

頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法 69点 表題がかなり刺激的なので、読んでみた。 本の前半は、表題通り。あほと戦っても仕方ない、時間の無駄だから、やめよう、という話。 その後、そんなむだなこ…

「8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら」の感想・書評

8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら 45点 極めて珍しい病気になった花嫁、その花嫁が意識を失い、それからよみがえる実話。 まず思ったのは、「信じられない」。 意識不明になり、そのあとまるで幼児のような状態になったのに、よみがえるのだ。うとても…

「月の満ち欠け 第157回直木賞受賞」の感想・書評

月の満ち欠け 第157回直木賞受賞 64点 直木賞受賞作ということで読んでみた。 序盤から謎めいていて、読んでいてなかなかあきない(最後の方はちょっと長いと感じるが)。 次々と話が展開していくのだが、その割には一気に進むという感じがなく、各所で腰…

「ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫)」の感想・書評

ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫) 72点 なんか話題になっていたけれど、またありきたりの悲劇の恋愛小説だろうか、そう思って読み始めた。 すると、わずか数ページから、引き込まれ始めた。ストーリーが一気に始まる。そして、読者はまる…

「花火」の感想・書評

火花 75点 又吉(さん)が、芸人の生き方について書いた小説。 話題になったので、ずいぶん遅くなったが読んでみた。 たいへんよかった。 まず、読み終わって悲しくて悲しくて・・・芸人の生き方、おそらく多くの芸人が多かれ少なかれ同じように生きるであ…

「マスカレード・ホテル」の感想・書評

マスカレード・ホテル (集英社文庫) 55点 ホテルのフロントクローク(つまりホテルマン?)が、客からいろいろな要求を受けて、それを巧みにさばいていく。 一方、ホテルでは、とある事件の捜査も同時に行われていた。客に迷惑をかけないことを第1に考え…

「マスカレード・ナイト」の感想・書評

マスカレード・ナイト 52点 とある一流ホテルに、殺人事件の犯人が現れるという情報が警察に入った。一方でその一流ホテルには、色々な要求をする客が現れる。その客を、超一流のホテルマンがさばいていく。 そういう内容。 別につまらないという本ではな…

「勝ちきる頭脳」の感想・書評

勝ちきる頭脳 50点 現在の囲碁界において、井山七冠は日本最強の棋士である。その井山七冠が、これまでの人生、日本の囲碁界、自分の囲碁、世界の囲碁等について、率直に語った本である。 その率直さから、井山七冠の人となりが伝わってくる。また、囲碁の…

「勉強の哲学 来たるべきバカのために」の感想・書評

勉強の哲学 来たるべきバカのために 40点以上 東大京大で一番読まれているということと、この筆者のことが何かのメールマガジンで載っていたので気になって読んでみた。 非常に残念なのだが、私には理解できるところがほとんどなかった。 その理由はいくつ…

「妻を殺してもバレない確率 (宝島社文庫)」の感想・書評

妻を殺してもバレない確率 (宝島社文庫) 52点 未来に起こることが、確率によってわかる世界、そんな世界で、様々な確率を人が調べる。それによって、様々なドラマが生まれる。 そういう内容。 もともとネット小説だったらしいのだが、うまい、と思わせる。…

「SHOE DOG(シュードッグ) 」の感想・書評

SHOE DOG(シュードッグ) 28点 ナイキを作った人の話ということで、読んでみた本。 それに、最近陸王もおもしろかったので、靴に興味が出てきたということもある。 私が急ぎ気味に読んだせいもあるのかもしれないが、全然頭に入ってこない。ストーリーの流…