本の感想の感想

読書の後の備忘録

「勉強の哲学 来たるべきバカのために」の感想・書評

勉強の哲学 来たるべきバカのために

40点以上

 

大京大で一番読まれているということと、この筆者のことが何かのメールマガジンで載っていたので気になって読んでみた。

非常に残念なのだが、私には理解できるところがほとんどなかった。

その理由はいくつかある。

まず、内容の新しさ、どこでも聞いたことのないような話を扱っている。

それから、内容の難しさ。語りかけるような文体なのだが、とっつきやすいのは文体だけ・・・内容はちっとも頭に入ってこない。(もっとも、筆者は最後にまとめをつけてくれるなど丁寧に書いてくれているのだが・・・)

 

何とか理解できた内容は乏しい・・・

勉強することは新たなノリに向かって進むことであること

勉強するときは、著者の言うことに乗っかるようにすることを提案していること

・・・ぐらいか。

 

感想の感想(カギ括弧内はamazonからの引用)

「「すぐに役立つ何か」を得られるわけではないが、
ものの考え方や捉え方に新たな示唆を得ることはできるだろう。」

→あまりに自分にとって新しい考え方は、すぐには受け入れることも理解することもできない。ただ、次に出会った時、あるいは次に読むときには、少しわかるようになっているかもしれない・・・と自分を慰める。

「この本の基本的な枠組みはとても単純だ。

1.勉強しなければただのバカ。(第一段階)
2.色々なことを勉強すれば、周りと考え方が変わってしまうため、浮いてしまう。(第二段階)
3.他人と考え方が違うのが当然になれば、上手く周りと合わせられるようになる。(第三段階)」

 →こういわれると、そういうことを書いていたようにも思える(書き方は難解だったが)。このようにまとめ切ってしまうこのコメント者はすごいと思う。

「それに、書いてあることは当たり前、哲学というより常識の範囲内のことで、それをわざわざ小難しい文体にくるんで哲学と称して読者を煙に巻いているだけの、観念の遊戯、言葉の積み木遊び、砂上の楼閣。」

→こういってくれる人がいると、ちょっと救われる気もする。

でも、多くの人はなにがしかのものをこの本に見出したらしい。なので「この本はこういうことを言っているんだ」ということを自分の言葉にできるときまでは、私は批判は控えておこうと思う。