64点
直木賞受賞作ということで読んでみた。
序盤から謎めいていて、読んでいてなかなかあきない(最後の方はちょっと長いと感じるが)。
次々と話が展開していくのだが、その割には一気に進むという感じがなく、各所で腰を落ち着けて読むことができる。
ただ、残念なのは、恋愛部分。魅力はあるのだが、浮気と絡んで、ちょっと話が安っぽく思える。
また、後半、少しごちゃごちゃしてきて読みにくい印象。
直木賞と思わずに読むと、最近読んだ本の中ではおもしろい方だと思うのだが・・・
感想の感想(amazonから引用)
「前世を記憶する子どもの話で、恋心から何度も生まれかわる女性が、
とても魅力的に描かれています。」
→確かに女性は魅力的。ただ、ちょっと怖い感じもあるが。
「愛の深さが生まれ変わる条件なら、ほかにも生まれ変わる資格のある人はたくさんいるという言葉が衝撃的だった」
→うーむ、私はあまり衝撃を受けなかった・・・
「「生まれ変わり」が決して他人事ではなく、自分の身の回りで本当に起こったら、それにどう対処すればよいのだろうか。本書の読了後、これまで超常的なもの、心霊的なものに無縁だと思っていた自分がいつのまにかそのような思いを持っていることに気づいたのである。」
→共感はできないが、こういう感想は新鮮な感じがする。