50点
現在の囲碁界において、井山七冠は日本最強の棋士である。その井山七冠が、これまでの人生、日本の囲碁界、自分の囲碁、世界の囲碁等について、率直に語った本である。
その率直さから、井山七冠の人となりが伝わってくる。また、囲碁の対局に関する考え方も知れて、興味深い。
ただ、これまでに井山七冠の本を読んだことがある人には、重複する部分が少なくないため、物足りなく思うかもしれない。
また、囲碁の局面が入っていないことも、(囲碁を打たない人にはいいのだが)私には残念だった。
感想の感想(カギ括弧内はamazonからの抜粋)
「「週刊碁」を毎週欠かさず読んでいるミーハーな囲碁ファンの自分から見て、この書籍には井山という人間そのものが気取りなく、衒いなく、正直に表現されていると感じる。」
→井山七冠の人柄はまさにこの本のとおり、誠実なのだろうと思う。あとは井山七冠も望む世界一を見たいものだ。
「著者のすさまじいまでの「成長への意欲」向上心や囲碁を通して自分を表現したいという強い願いも知ることができた。そして、「好き」であるということが一つの才能であることも。」
→おっしゃるとおり。井山七冠を知りたいという人にとっていい本ということになるのだろう。