本の感想の感想

読書の後の備忘録

「ナラタージュ」の感想・書評

ナラタージュ (角川文庫)

23点

 

有村架純の表紙が目に留まって読んだのだが・・・悲しすぎる・・・全くおもしろくない。

登場人物に魅力を感じない。特に葉山先生は、どこが魅力があるのかさっぱりわからない。

ストーリーも全くおもしろくない。謎もほとんどないし、明かされても「それが?」と思ってしまう。

文章も好きになれない。どこがどうということは私にはできないが、引き込まれない。

 

感想の感想 

「若いときに読んでいたら感情移入して「たった1度の恋」とか本気で思うんだろうが、おばさんになって読むと葉山先生みたいな恋人も夫もやだわ。」

→同感。若ければ、この本の感性に共感できるのかもしれない。

「人物がきれいに描かれるだけの安っぽい小説とは違って、その煮え切らなさや、ぶれまくりな感情が逆に人間らしさとして息づかせているように感じます。」

→なるほど。たしかに現実の我々の感情はこの本のように統一感なくぶれまくる・・・それがそのまま小説になっていると考えれば、共感できるのかも。特に同じような気持ちを持った人には。

「どんな理由をつけてでもつながっていたかった相手って、出会えるだけでも幸せです。」

→たしかに。このことがこの本の中では一番強いメッセージのような気はした。