70点
実はそれほど期待してはいなかったのだが、表紙になんとなくインパクトがあって、読んでみた。すると、予想を裏切っておもしろかった。
内容は、今の社会の話から、アメリカの起業の話、そしてこれからの働き方の変貌等が書いてある。また、有名外資企業で働いていたご自身の話もいくらか書いている。
イメージとしては、ホリエモンの本に近い。最近読んだホリエモンの「多動力」等と似ている。
いいところは、気持ちよく、ビシビシと自分の見解を書いている点。そのどれもが説得力があるため、簡単に読み飛ばせない。その見解が正しいのかどうかは私にはわからなかったけれど、
「私はこう考えていて、こんなふうに世界を見ているんだ」
という、そういう力を感じた。
それが魅力的であった。
逆に言えば、それほど目新しい内容があるわけではない、ともいえるが。
感想の感想
「中身の殆どは意識高い系の記事や書籍でよく聞く話で、目新しいことはない。」
→厳しい意見だが、確かに目新しいものがないという意見はある程度その通りだと思う。
全く関係ないが、「意識高い系」という言葉はあまり好きではない。ちょっとからかう感じはいいのだが、成長しようとすること自体を否定する響きを感じるからだ。ユーモアにとどめて使割れてほしいと思っている。
「女の子の写真の表紙に惹かれて読み始めた・・・「私はこんなに頑張った」というスタンスで披瀝していくスタイル。」
→確かに本の表紙はインパクトがある。そして読み始めると、「本当にこの人が書いたのか?」と思うような文体でそのギャップはおもしろかった。
「こんなに頑張った」という本だとは思わなかった。本の内容は著者自身のことにそれほど多くの分量が割かれているわけではない。
ただ、本人がいろいろと工夫してきたことは確かに書かれている。その点については、この本が起業家向けの本という面があるため、「私も今は会社を作っているけれど、様々に失敗したりしてきた」という意味で書かれている、と善意に理解したいと私は思っている。
ミレニアル世代としてはかなり共感できた」
→(特に個人に対する)批判的な評価が多いようだが、こういう意見もあるようでよかったと思う。