本の感想の感想

読書の後の備忘録

「天才を考察する―「生まれか育ちか」論の嘘と本当」の感想・書評

天才を考察する―「生まれか育ちか」論の嘘と本当

 

70点以上

 

一言でいえば、天才というのは作られるものである、ということを書いている。

タイガーウッズ然り、イチロー然り、モーツァルトである。

 

幼少期からその分野に親しみ、人よりも多くの練習を行い、その結果その分野で活躍する。その活躍する姿を見て、「天才」と人がつける。

 

もちろん別の説もありうると思うが、とりあえず、「天才」の作られ方についての一つの説を知れたというのがよかった。

 

それともう一つ、天才を作るにしても、その「人よりも多くの練習」の中身が大切であるらしい。

どうも、つまらなくて、繰り返しできて、フィードバックを受けられる練習でなければならないらしい。

 

そこで、私も試してみることにした。

私は将棋が趣味なので、毎日問題を解いてみることにした。

まず問題を考えて、答えを予想する。

次のページをめくる。

答えを見る。

また次の問題を解く。

この繰り返し。

 

多くの時間はかけられないので、毎日少しずつだったが、成果は出た。

ここ数ヶ月、いや数年間、到達したことのない段位まで上がった。

 

すごいな、と思った。

(同時に、「今まで何やってたんだ、俺は?」と自己嫌悪にもなった)

 

ここまで読んでいただいて、

「何を当たり前のことを」と思われるかもしれない(私も読者ならそう思うかもしれない)。

でも私は、一読の価値があると思う。