本の感想の感想

読書の後の備忘録

2017-11-18から1日間の記事一覧

「蜜蜂と遠雷」の感想・書評

蜜蜂と遠雷 85点 文句なしの傑作。 つい最近読んだ恩田氏の作品がつまらなかったので、期待していなかったのだが、とんでもない。 一生に一度こういう作品を世に出せれば、もういいんじゃないかと思うほど。 「文章で音楽を奏でる」 こんなこと、並大抵で…

「殺し屋のマーケティング」の感想・書評

殺し屋のマーケティング 58点 当然のようにタイトルに引かれた。それに「マーケティング」にも。 前半あたりは本当に引き込まれた。 「これはすごい、ヒットかもしれん!」 そう思って読み進めた。 ところが、マーケティングの話が出てこない・・・小説と…

「頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法」の感想・書評

頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法 69点 表題がかなり刺激的なので、読んでみた。 本の前半は、表題通り。あほと戦っても仕方ない、時間の無駄だから、やめよう、という話。 その後、そんなむだなこ…

「8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら」の感想・書評

8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら 45点 極めて珍しい病気になった花嫁、その花嫁が意識を失い、それからよみがえる実話。 まず思ったのは、「信じられない」。 意識不明になり、そのあとまるで幼児のような状態になったのに、よみがえるのだ。うとても…

「月の満ち欠け 第157回直木賞受賞」の感想・書評

月の満ち欠け 第157回直木賞受賞 64点 直木賞受賞作ということで読んでみた。 序盤から謎めいていて、読んでいてなかなかあきない(最後の方はちょっと長いと感じるが)。 次々と話が展開していくのだが、その割には一気に進むという感じがなく、各所で腰…