本の感想の感想

読書の後の備忘録

「蜜蜂と遠雷」の感想・書評

蜜蜂と遠雷 85点 文句なしの傑作。 つい最近読んだ恩田氏の作品がつまらなかったので、期待していなかったのだが、とんでもない。 一生に一度こういう作品を世に出せれば、もういいんじゃないかと思うほど。 「文章で音楽を奏でる」 こんなこと、並大抵で…

「殺し屋のマーケティング」の感想・書評

殺し屋のマーケティング 58点 当然のようにタイトルに引かれた。それに「マーケティング」にも。 前半あたりは本当に引き込まれた。 「これはすごい、ヒットかもしれん!」 そう思って読み進めた。 ところが、マーケティングの話が出てこない・・・小説と…

「頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法」の感想・書評

頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法 69点 表題がかなり刺激的なので、読んでみた。 本の前半は、表題通り。あほと戦っても仕方ない、時間の無駄だから、やめよう、という話。 その後、そんなむだなこ…

「8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら」の感想・書評

8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら 45点 極めて珍しい病気になった花嫁、その花嫁が意識を失い、それからよみがえる実話。 まず思ったのは、「信じられない」。 意識不明になり、そのあとまるで幼児のような状態になったのに、よみがえるのだ。うとても…

「月の満ち欠け 第157回直木賞受賞」の感想・書評

月の満ち欠け 第157回直木賞受賞 64点 直木賞受賞作ということで読んでみた。 序盤から謎めいていて、読んでいてなかなかあきない(最後の方はちょっと長いと感じるが)。 次々と話が展開していくのだが、その割には一気に進むという感じがなく、各所で腰…

「ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫)」の感想・書評

ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫) 72点 なんか話題になっていたけれど、またありきたりの悲劇の恋愛小説だろうか、そう思って読み始めた。 すると、わずか数ページから、引き込まれ始めた。ストーリーが一気に始まる。そして、読者はまる…

「花火」の感想・書評

火花 75点 又吉(さん)が、芸人の生き方について書いた小説。 話題になったので、ずいぶん遅くなったが読んでみた。 たいへんよかった。 まず、読み終わって悲しくて悲しくて・・・芸人の生き方、おそらく多くの芸人が多かれ少なかれ同じように生きるであ…

「マスカレード・ホテル」の感想・書評

マスカレード・ホテル (集英社文庫) 55点 ホテルのフロントクローク(つまりホテルマン?)が、客からいろいろな要求を受けて、それを巧みにさばいていく。 一方、ホテルでは、とある事件の捜査も同時に行われていた。客に迷惑をかけないことを第1に考え…

「マスカレード・ナイト」の感想・書評

マスカレード・ナイト 52点 とある一流ホテルに、殺人事件の犯人が現れるという情報が警察に入った。一方でその一流ホテルには、色々な要求をする客が現れる。その客を、超一流のホテルマンがさばいていく。 そういう内容。 別につまらないという本ではな…

「勝ちきる頭脳」の感想・書評

勝ちきる頭脳 50点 現在の囲碁界において、井山七冠は日本最強の棋士である。その井山七冠が、これまでの人生、日本の囲碁界、自分の囲碁、世界の囲碁等について、率直に語った本である。 その率直さから、井山七冠の人となりが伝わってくる。また、囲碁の…

「勉強の哲学 来たるべきバカのために」の感想・書評

勉強の哲学 来たるべきバカのために 40点以上 東大京大で一番読まれているということと、この筆者のことが何かのメールマガジンで載っていたので気になって読んでみた。 非常に残念なのだが、私には理解できるところがほとんどなかった。 その理由はいくつ…

「妻を殺してもバレない確率 (宝島社文庫)」の感想・書評

妻を殺してもバレない確率 (宝島社文庫) 52点 未来に起こることが、確率によってわかる世界、そんな世界で、様々な確率を人が調べる。それによって、様々なドラマが生まれる。 そういう内容。 もともとネット小説だったらしいのだが、うまい、と思わせる。…

「SHOE DOG(シュードッグ) 」の感想・書評

SHOE DOG(シュードッグ) 28点 ナイキを作った人の話ということで、読んでみた本。 それに、最近陸王もおもしろかったので、靴に興味が出てきたということもある。 私が急ぎ気味に読んだせいもあるのかもしれないが、全然頭に入ってこない。ストーリーの流…

「魔法のコンパス 道なき道の歩き方」の感想・書評

魔法のコンパス 道なき道の歩き方 52点 革命のファンファーレ 現代のお金と広告を先に読んだのだが、あまりに衝撃を受けたので、こちらも読んでみた。 これからの社会での生き方や、仕事の仕方について、書いてある。この本も引き込まれるところはあるが、…

「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」の感想・書評

革命のファンファーレ 現代のお金と広告 76点 クラウドファンディングでお金を調達して、絵本を作成した人の本。 この人が考える、これからの社会での生き方や、今の社会の仕組みが書かれている。 実は、かなり前の著者の姿しか知らなかったので、本の内容…

「日の名残り」の感想・書評

日の名残り (ハヤカワepi文庫) 85点 はっきりいって感動した。 終わりごろになって、泣きそうになり、この本を読み終えたくないと思った。 内容は、とあるイギリス貴族の家で仕えている執事の話。その執事が歳を取り、仕える相手もアメリカ人に代わる、そ…

「天才の証明」の感想・書評

天才の証明 22点 オリエンタルラジオの中田敦彦の書いた本。 「天才の証明」という題だが、要するに、人はそれぞれの才能というものがあるから、それを生かそうという内容。 題名の迫力につられて読んだが、あまり感銘を受けることはなかった。 お笑いの世…

「白い久遠」の感想・書評

白い久遠 58点 とある質屋の話。質屋には、いろいろな物が流れてくる。その流れてきた物に絡んで、色々な物語がある。それらを丁寧で、品のある文章でつづっていく。 そういう内容。 まず美しいなあと思ったのは、質屋に流れてくる物それ自体。骨董や、人…

「わたしを離さないで」の感想・書評

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) 52点(?) ノーベル賞を受賞したカズオ・イシグロの作品を読んでみようと思い、手に取った。 とある施設の少年たちの話。その様子を見ていくうちに、残酷な事実が浮かび上がっていく。 そういう内容。 話の最初の方…

「AX アックス」の感想・書評

AX アックス 50点 とある殺し屋が、家庭のことや、仕事(殺し)のことを考えながら日々を、日々を生きていく話。 ある程度引き込まれて読んだので、つまらないというわけではない。 ただ、それほど心に迫る話でもないように思う。 殺し屋の葛藤にしても、…

「雪の鉄樹」の感想・書評

雪の鉄樹 (光文社文庫) 78点 なぜか、人の家に入り込んで謝ったり、手伝ったり、やけに卑屈な男性。いったいなぜなのか・・・過去には何があったのか・・・ こういう内容。 すばらしい。 なぜすばらしいのか、結局人の心を、暖かい心を描いているからだと…

「木洩れ日に泳ぐ魚」の感想・書評

木洩れ日に泳ぐ魚 (文春文庫) 36点 二人の男女が最初から出てくる。二人は別の、ある一人の死について話している。徐々に核心に近づいていく。 こういう内容。 構成はおもしろいと思うが、内容尾は今一つ。 まず、事件としての魅力、謎としても魅力がない…

「終電の神様」の感想・書評

終電の神様 (実業之日本社文庫) 35点 電車が止まるというアクシデント、それがいろいろな人にいろいろな影響を与える。各人各様の影響を。これが内容。 電車が止まるということを切り口に、色々な人の人生を切り取って見せるという発想はいいなと思う。た…

「ナラタージュ」の感想・書評

ナラタージュ (角川文庫) 23点 有村架純の表紙が目に留まって読んだのだが・・・悲しすぎる・・・全くおもしろくない。 登場人物に魅力を感じない。特に葉山先生は、どこが魅力があるのかさっぱりわからない。 ストーリーも全くおもしろくない。謎もほとん…

「三度目の殺人」の感想・書評

三度目の殺人【映画ノベライズ】 (宝島社文庫) 23点 表紙につられ、映画化するのであればと思って読んでみた本。 本当に不思議なのだが、読み終わっても結論が出ていないように思える・・・謎が謎のままで残ったような・・・ だいたい、よっぽど説明できな…

「韓国人の皆さん「強制連行された」で本当にいいの?」の感想・書評

韓国人の皆さん「強制連行された」で本当にいいの? 33点 私は、 櫻井氏のことはかなり嫌いだ。プライムニュースで出るたびに、根拠のない話や、自分の考えを述べるだけの姿を見ているからだ。 それでも著作を読んでみなければ、と思って読んでみた。(この…

「深煎りの魔女とカフェ・アルトの客人たち ロンドンに薫る珈琲の秘密」の感想・書評

深煎りの魔女とカフェ・アルトの客人たち ロンドンに薫る珈琲の秘密 (宝島社文庫) 73点 書店でふと目に留まって読んでみた本。 読んでいる途中も、読んだ後も、強く感じたのは、あたたかさ。 暖かいカフェラテがこの本でよく出てくる飲み物、このカフェの…

「すべての教育は「洗脳」である  21世紀の脱・学校論」の感想・書評

すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論 (光文社新書) 55点 あっという間に読める。 言いたいことはほぼ一つだと思う、 「とらわれずにやりたいことをやれ」 ということ。 他の本と共通することが多く、特に教育に関して焦点を当てているという…

「水野仁輔 カレーの奥義 プロ10人があかすテクニック」の感想・書評

水野仁輔 カレーの奥義 プロ10人があかすテクニック 70点 著名なカレーのシェフ10人が、カレーの調理に関して重要と考えることを十分に話してくれている本。 はっきり言って、その奥義を教えてもらっても、私にはちっともわからない。生かす場も、今のと…

「砂漠」(伊坂 幸太郎 )の感想・書評

砂漠 (新潮文庫) 20点 書店で並んでいるのを見て、思い出した。 読んだ時のことは、今も忘れない。 私はこの本を読んだ後、あまりにも内容がないと感じ、心に砂漠を感じるほどのむなしさを覚えたのである。これが「砂漠」という題名の由来なのか?と思った…